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たいむかぷせる2

何年か後に見なおして頭を抱えてくなるものたちのあつまり

実験のアルバイトをした話

     木曜日は疲れたじぶんを癒やすために全休にしています。でも割と毎週水曜日にぐだぐだと夜更かしをして昼ごろに起き,特に何も生産性のないまま貴重な休みは失われていきます。
     休みなんだからぐだぐだと消費して休んじゃえばいいじゃないか,とも思います。でもやっぱり何をするにもお金はかかります。こうして堕落しているとあとで何らかの痛い目を見そうなので,ちょっとばかり働いて活動資金の足しにしようと思い,単発のアルバイトをすることにしました。
     うちの大学は少しおもしろいシステムがあります。大学の学生用のWebページに「学内のアルバイト」という項目があって,学生向けにアルバイトを紹介してくれるのです。その中に「1日で終了する」といったものがあり,今回のアルバイトはそこに掲載されていたものでした。
     そのうちのほとんどは「研究や調査に使用するための実験の被験者」というものです。ほぼすべてのものが学部が正式に行う実験なので怪しいといったこともありません。今回行ったものは経済学に関するもので,実際にコンピュータで完全に匿名が保たれた参加者間の取引(ゲーム形式ですね)をするというものでした。そのゲームの結果に応じて報酬が変動します。
     この実験はこれからも継続して行われるそうなので,詳細がわかってしまうようなこと(いわゆるネタバレ)は避けなければなりません。でもかなりおもしろかったので,なんとか隠しつつおもしろさが伝わるように書ければいいなと思います。

     (わかる人がどれくらいいるか不明ですが)一言で言ってしまうと「ライアーゲームをしてお金を稼ぐ」というものです。経済学の実験とはいっても,やることはギャンブルに似ています。元手はなく,必ずプラス収支で帰ることができますが。
     ギャンブルかつ,参加者間の取引がありますから,しっかり考えないと負けてしまいます。なるべく負けたくありませんから,なんとか相手をあざむいたり,裏をかいたり,先を読んだりして自分の利益の最大化につとめていきますよね。
     この手のゲームは「お互いが信用しあっていれば最も(あるいはある程度は)利益を得ることができる」というものがほとんどです。
     でも頭ではわかっていても実際にやるのは難しいな,ということを実感する1日でした。「みんなが同じくらいしあわせ」がきっと理想的な姿であるはずなのにもかかわらず,です。ゼロサムゲーム*1ではないため,誰かが得をして誰かが損をすることもあり得ないのに。
     もちろんそうなる努力はしました。でも「これでいい感じのところに落ち着いたかな?」と思っても誰かが結局「自分だけが儲ける」という張り方をしてしまいます。結局のところこれが人間というものであり,色々な取引の難しさなのかなあ,なんてことを思いました。
     結果的に僕は時給に換算するとそこそこの金額を得ることができましたが,果たしてコレでいいのかなあとも思います。もちろんお金をたくさんもらえれば嬉しいのです。でも匿名同士でやりとりして,騙したり騙されたりして,お金がもらえてラッキーというのはやはり少し気持ちが悪い感じもしてしまいました。

     実は今日はもう1つ単発のアルバイトをしました。それについても少しばかり書いておくことにいたしましょう。これは別にそんなにおもしろいことがあるわけではないのですが。

     もう1つのアルバイトは「英語の教材をつくる参考にする」ためのアルバイトでした。僕は英語が好きですし,英語で話したり読んだりするだけでお金がもらえるならいいかな,と思って軽い気持ちで応募しました。
     実際に指定された集合場所に行くと,なにやらスタジオのようなところに通されました。マイクとPCとタブレットだけが置いてあってびっくりです。
     どうやら「タブレットに指示されたことを喋ったり書いたりする」というもののようです。はじめにSpeaking,そのあとWritingという感じで進みます。
     1つめのセクションでは,宮沢賢治の「北風と太陽」や「オオカミ少年」といった文章の日本語のもの,英訳されたものを交互に読まされました。係員の人がスタジオに出たり入ったりして合図を与えてくれ,その通りに読んでいきます。
     1つめのセクションはただ読むだけですからそれほど苦労はなかったのですが,問題はそれ以降でした。タブレットに表示される絵を説明したり,自分の意見を述べたりするものだったのです。
     「ただ書かれているものを読む」のと「考えながら読む」ことは大きく違います。言葉では言いにくいこと,うまい表現が出てこないこと,自分のちょっとしたミスに気づくこと,などなど色々ありました。というか恥ずかしかった。これに尽きますね。
     最後は制限時間15分でお題に合わせて英語で書くことを要求されました。意見を述べる,というものでこれがなかなかつらかったです。こういうものを書いていると某大学の自由英作文を思い出しましたがまさにそんな感じです。書いているうちに整合性が取れなくなって大変でした。
     でもまあ,いい経験にはなったかなと思います。とても楽しかった。


     今回はいつもと違い,日記のように書いてみました。いつもはまずなんらかの「言いたいこと」を用意して,それに合わせるために色々な話をつくっていきます。
     でも今回はあったことをただだらだらと綴るだけでした。書き手にとってはものすごく書きやすくて楽なのですが,読む人にとってはおもしろいものができているかどうかかなり不安でもあります。
     「あなたに興味がある人は実はとても少ない」ということはどこかでだれかが述べていたことです。それはきっとそうで,僕の日常に興味がある人なんてほとんどいないことでしょう。
     「自分のためにブログを書く」のか「読んでくれる人のためにブログを書く」のかどうなのか。ということにきっと僕は永遠に悩み続けることになるでしょう。もちろんコレにはまだ答えは出ていませんが,今回は割と「自分のため」に文章を書いたつもりです。後から読んだときに「ああ,こんなこともあったなあ」と感じるためのなにか,という感じ。
     最近はいろいろとつらいことも多いですが,文章を書くことで少しだけすっきりしたようにも思えます。

     今回の実験で僕が生み出したデータが,さまざまな形で世の中の役に立っていたらいいなあ,なんて思いました。

*1:ゲームの理論で,参加者それぞれの選択する行動が何であれ,各参加者の得失点の総和がゼロになるゲーム。零和ゲーム。