たいむかぷせる2

何年か後に見なおして頭を抱えてくなるものたちのあつまり

恋愛とコミュニケーション(失敗談)

     ご存知の通り,近年コミュニケーションのやり方というのは大きく変わっています.今回はそれと恋愛を結びつけた文章を書いてみようと思います.というのも今日は世間で言うところのクリスマスであり,なんとかそれには触れないように今日を送っていこうと思っていたものの,やっぱり恋について考えずに1日を送っていくのは厳しいものだったからです.そこでどうせだからそれについて考え,この1年の反省を込めたものを1つ書いてみようと思ったのです.大学生はそういうお年ごろなので恋愛は好きですし,僕自身も少し前に色々あったわけで*1,今日のクリスマスのこの状況が生まれているのです.今日はクリスマス,少しくらいは日常と違うことをしてみてもよいでしょう.

     相手が何を考えているのかを読むのはとっても難しいことです.カイジとかライアーゲームといった漫画を読んだことのある人ならわかると思いますが,欺いたり欺かれたりを細かい情報から読み取っていくのは非常に困難です.恋愛においても戦略性が大事であり,相手の行動から思考を読み取り,それに応じた対応をして,望むべき最良の結果が得られるように策を打っていく,言うならば「戦略的な恋愛」をするのが良いという意見もありましょう.僕は恋愛はやっぱり何らかの聖域というか,やっぱり勝負とかいう姿勢で望むべきではなく,気持ちと気持ちの寄せ合いとかそういう姿勢で作っていくものなんだと思っています.もちろんそんな考えはものすごく甘いものであり,それにより過去の僕の失敗が生み出されているような気もするのですが,やっぱりそうとしか思えないのです.
     相手の思考を読んでいるつもりでも,結局「自分だったらどうするか」というのを読んでいるだけであり,最終的には自分という鏡と向き合っているだけである,という話はよく出てきます.だから恋愛において人の思考を読み取ることは不可能であり,気の向くまま直感で当たって砕ければいいのでは?という意見も少なからずあるでしょう.前述のとおり,恋愛において人の思考を読み取るのは難しく,僕はもう諦めました.無理です.無理無理.というわけで今回は僕がどんなものを使ってどのようにして他人の思考を読み取ろうとし,どのように失敗したのかを書くことにしましょう.少しは面白いものができるはずです.
 
高速かつ適切な返答を要求されること
     リネ*2はその先進的なのか何なのかよくわからない機能で数多の恋する少年少女の心を乱しています.リネはスマートフォンを買っても絶対にインストールしないぞ,と意気がっていた僕も早々陥落し,今では生活に欠かせないものとなっているように,その勢力はすさまじいものです.携帯電話でのメールもかなり心を悩ますものでしたが,リネのチャットは大変です.
     まず第一に既読機能,これは大変です.メールであれば送信しても相手には自分がそれを開いたのか開いていないのか知らされることはなく,じっくりとメッセージを読み取り,ゆっくりと返信を練ることができます.ところがリネではそうはいきません.いわゆる「既読スルー*3」は許されない風潮であり,頭を高速回転させてなんとかうまく返すしかありません.
     コミュニケーションの中で,言語以外の非言語コミュニケーションによって伝えられる情報は意外と多いです(何割だったかは忘れましたけど).第二に文字だけであるということが挙げられるでしょうか.ご存知の通りリネのチャットで伝わるのは文字だけですから,通常よりも少ない情報で色々と判断するしかありません.僕の場合は相手とあんまり会えなかったので,ここから判断するしかありませんでした.それも僕の判断を狂わせた一原因になっていたはずです.文字通りの解釈の他にはやはり返信にかかる時間が多くを占めてしまいます.様々な深読みをして,色々と疲れてしまいますね.
     リネは手紙に近かったメールよりはむしろ,実際の会話やチャットに近いものです.会話のログが簡単に見られたり,吹き出し形式になっていることからもわかりますね.実際の会話に近いものを実際の会話で得られるものより少ない情報量でやっていくわけですから,勘違いしてしまうのも当たり前かもしれません.(こうやって自分を正当化していくのです)
 
自分以外の相手への振る舞いがわかること
     今までのコミュニケーションツールと違うこととしてこのことも挙げられますね.リネでのグループチャットやTwitterFacebookなどがこれにあたります.今までのメールや通常の会話は,基本的には1対1のコミュニケーションだったのに,です.そのため無意識のうちに自分と他の人への対応を比べてしまうこともありましょう.また,TwitterFacebookはそのメッセージが誰に向けてのものであるのかわかりにくいという性質もあります.1対多数とでもいえるでしょうか.これも勘違いを生み出してしまう原因の1つであったのは確かでしょうね.
     勘違いだけでなく,自分と他者を比べてしまいやすい状況にあるわけなので,どうしても恋愛において不可避な感情の1つである「嫉妬」を生み出してしまうこととなります.
 
相手に関する情報を知りすぎてしまうこと
     これは実際のところいいのか悪いのかわかりませんね.恋愛の中では,相手の好きなものを知ろうとしたり,自分も好きになろうとするということはよくあることです.そのためにFacebookTwitterのプロフィール欄はかなり有効であるといえるかもしれません.相手の好きな音楽やアーティストを,その他の様々な嗜好を簡単に知ることができます.相手の嗜好だけでなく,相手が何を発信しているのか,相手は過去に何をしていたのか,相手の人間関係は,などの本当にたくさんの情報を知ることが出来ます.やっぱり好きな相手のことはなんであれ知りたいものですよね.そうやってまたたくさんの時間が流れていきます.
     相手の画像を得られるというのも書くべきでしょうね.好きな人と写っている写真があれば嬉しいですよね.ため息をつきながら画像を見ることで,そういう気持ちももっともっと膨らんでいくのかもしれません.
     相手に関する情報をたくさん知れるということに加えて,得られる情報がよりリアルタイムに近いものであることも特筆すべきことであるかもしれません.「今あの人は何をしているのかなあ」ということはどうしたって考えてしまうものであり,そういう気持ちを満たすものとしてはいいものなのかもしれません.
     でもそうやって相手のことをたくさん知ったとしても,失恋してしまえばそれは自分の首を絞めるものでしかないのです.たくさん相手の好きなものを知れば,そのものを見かけた時に思い出すことによる自分へのダメージも同時に大きくなります.その辺りの諸刃の剣な部分ももちろん意識しておくべきでしょう.
 
24時間いつでも繋がれること
     これも非常に大きな問題ですね.前述のようにいつでも相手のことを知ることができるのはいいことかもしれません.でも逆に,24時間相手から発信されるメッセージが,24時間相手のことで悩むという動作へのトリガーとなってしまいます.
     逆に「24時間いつでも繋がれること」によって,相手を拘束してしまうことへの懸念は尽きないものであるような気もするのです.前述のとおり,リネでのチャットは相手に高速なレスポンスを要求するものであるため,送るタイミングは非常に重要です.僕の場合は,いつでも送れるからじゃあいつ送ろうかと思って色々と悩むものの結局数時間経っても決心はつかず,やめようということが多いような気がします.
 
     とまあいつものようにぐだぐだ長く書くのをやめて箇条書きにしてみましたが,ちっともわかりやすくなく,何も得られることのない文章がまた完成してしまったのを非常に残念に思います.少しは読みやすい文章を書きたいなあとも思うんですけど.
     色々と調子に乗って分析してはみたものの,やっぱり恋愛に対するコミュニケーションなんてものに正解はないですし,もしあったとしても僕では見つけ出せるような気が全くしません.そのため僕はきっとこれからも色々と悩んで,またTwitterに色々と発散して,それで仕方なく生きていくような,そんな気もするのです.前にも書いた気もしますが,こういう文章は「誰かには見ていて欲しい」ものの1つになるんでしょうね.書くことによって自分の中で整理する.でもそれを自分の中に秘めておくのは勿体無いから,こうやって公開しよう,といった感じでしょうか.
     でもコレもまた,若い僕が色々と悩まなくていいことを悩んだ記録の1つにはなることでしょう.
     1つ大事なことを書き忘れていました.僕がこうやって色々と書いてきたことを,相手も考えている可能性があるということです.コミュニケーションはどうしても独りよがりになりがちです.そういうことを意識しつつ,適当なコミュニケーションの方法を探っていくことも,こうやって神経をすり減らさないように生きていくためには重要であるのかもしれません.実はこんなことを考えているのは僕だけのような気もしますけど.
     また今回も無意味に文章が長くなりました.クリスマス企画ということで,24日と25日の間に公開しようと思っていたのですが,いざ書き始めるとどうしてもたくさん書いてしまいこんな時間になってしまいました.残念ですね.
     これを読んだ人が「こういうこともあるんだなあ」と思ってもらって,もしかしたらこれを読んでいる人の中にいるかもしれない僕に好意を持っている人が僕についての情報として得るものの1つになってもらえるならば,そんなに嬉しいことはないですね.メリークリスマス. 

*1:約1ヶ月ほど前まで遡る.思い出すと今でも死にたくなります.

*2:LINE(ライン)と呼ばれる緑色アイコンのSNSアプリ.スマートフォン所持者のほとんどにインストールされているはず.

*3:メッセージを見ているのに返答が行われていないこと