たいむかぷせる2

何年か後に見なおして頭を抱えてくなるものたちのあつまり

1人だけど1人じゃない時間

     何度かTwitterにも書いたことだと思うんですけど,僕はカフェとか図書館で過ごすのが好きです。たとえばスターバックスに行くと,AppleのMacBookAirを広げてガシガシと作業している人を割と見かけますよね。スターバックスMacBookの発表会会場なのかどうなのか,という話はここでは置いておいて,1人の時間の過ごし方の話をします。
     僕は整理整頓が苦手です。家族と暮らしていたときは,一定期間おきに母親が「部屋を片付けよ」といったようなことを言ってくれました。その頃は部屋はまだまだなんとかなるレベルに保たれていたのですが,やっぱり一人暮らしを始めるとダメみたいですね,どんどん散らかっていっています。
     定期的に誰かを家に呼ぶとか,自室の画像を撮ってアップロードするとか,なんらかのきっかけを作って部屋をキレイに保てばいいんでしょうけど,なかなかそういうわけにもいきませんよね。テスト期間には,まず必要なプリントや教科書を部屋の中から発掘することから始まってしまいますし,テスト期間に限りません,日常でも色んなものを探しています。
     ああ,カフェとか図書館の話をするんでした。なんで自分はカフェとか図書館を利用するんだろう?と考えた結果,得られたのは「1人だけど1人じゃない時間」が欲しい,ってことなんじゃないかな,という結論でした。
     もちろん僕も大学生ですし,大学生が無駄に大人の真似をしたがったり,自意識過剰であったりするのでしょう。今回の話ももしかしたらそういうものからきていて,「カフェで時間をすごす自分カッコいい」みたいな意味付けもできるのかもしれませんね。まあでもそんな話をしたら元も子もないので今回は上記のように強引に仮定します。もちろん少しはあるのかな,っていう気もしますけど。

     「1人だけど1人じゃない時間」っていう表現は一見するとなんだかおかしいですね。1人なのか1人じゃないのか結局のところはどっちなの?って聞かれそうです。でもこう書いたのには実はちゃんと意味があるんですよ。
     カフェとか図書館っていうのはパブリックな空間です。色んな人がやってきて過ごす場所ではあるけど,公共の場所なんですね。来ている人の何割かは1人の時間をすごしています。でも完全に自由気まま,傍若無人に振る舞えるか,というと公共の場所なので,そうはいかない,っていうことですね。
     僕はなかなか集中力が続かず,すぐに遊んでしまいます。でも色々と考えた結果,カフェとか図書館がその乏しい集中力でなにかをしなければいけないとき,少しは助けとなってくれるということがわかりました。
     他人の目,っていうのがどうやら僕を助けてくれるみたいです。家のように私的な空間では,マンガを読むとか,Twitterをするとか,ゲームするとか,そのやらなければいけないタスクを放り投げて時間をすごすための手段はいくらでもあります。でも,そういう空間で「誰かに見られて」いたら遊んではいけないなあ,っていう気になります。自分の周りで遊んでいる人なんて,ほとんどいませんからね。
     自分の机とその周りは,自分専用の空間です。持ってきたものをばばっと広げて,1人の時間を楽しむことができます。でも,それは完全に1人ではなくて,常に誰かの視線にさらされている。そういう意味の「1人だけど1人じゃない時間」っていうお話でした。

     もちろん考えてみると,他にもいくつか理由があるんです。
     まず1つ目は,お金を払った,っていうのが動機づけになる,ということです。「わざわざお金を払ったのだから」とか自分に言い聞かせて,なんとかだらだら過ごさず,タスクに集中します。まあ逆に,そこまでしないとやる気にならない自分ってどうなの,とも思ってしまうのですが。
     2つ目に「完全にそれに集中せざるをえない状況」がある,ということもいえますね。自宅や自室と違って,タスクとそれに必要なものだけを目や手の届く範囲に置いて,強制的に集中する環境を作り出せます。
     3つ目を頑張ってひねり出すとするとやっぱり「適度なうるささ」でしょうか。なにかアイデアをひねり出すという創造的な活動のためには,多少さわがしくてうるさい環境がよい,みたいな論文をどっかで読んだような気がします[要出典]。

     1人だけど1人じゃない時間,っていう題名で書き始めましたけど,書いていくうちになんだか「自分がカフェを利用する言い訳」みたいな文になってしまいましたね。
     図書館の魅力にも触れようかな,とも思いました。でも図書館はやっぱり「本」や「静かな空間」などといった,特有の性質をたくさん持ちます。そのためここで総合的に書くのはやめました。
     図書館については別に記事を設けて書きたいですね。夏はまだまだ長いですし,この夏は「読書の夏」にするのもいいかなあ,とも思うので。「本」とか「図書館」について書きたいことは,まだまだたくさんあるんですよ。

     余談ですけど,この文章も実はカフェで書かれています。特にそうしようというつもりはないのですが,ドヤ顔でMacを広げて…ということをしてしまいました。
     今ものすごく眠いです。でも無理やりカフェに入って,無駄にお金を払うことで記事が一本書けて,有意義(?)な時間を過ごすことができました。それが費用に見合うのか,数百円としてもたくさん行くと結構な負担になるのでは?という部分を考えだすと頭が痛いのでやめにします。

     余談その2にもなるんですけど,やっぱり毎日ブログを更新し続けるのは難しいですね。どうしても書くことがそれほどたくさん生まれてくるわけじゃないですし,コレについて書こう!と思ったことが数日たって見なおしてみると,ただのゴミなトピックにしか見えない,というのはよくあることです。
     少なくとも数日おきくらいには更新できたらいいなあ,とも思うのですが,夏休み最初の方でここまで甘えていていいものか。

     そろそろ終わりたいのですが最後の余談をします。@_chikuwa_さんからのお誘いで,集団で書く?といった趣旨のブログに参加させていただきました。
     ものは試し,ということで記事を1本書いた
あとからきっとわかるよ / 著者:開発室Graph - ch1|開発室Graph|みんなでしんがり思索隊
ので良ければご一読ください。個人的には結構うまく書けたかな,と思いますし,他の著者さんたちの記事も面白いですよ。これからちょびちょびと書いていくつもりです。なにかしらの「お題」が示されるとやっぱり書きやすいですね。
     このブログにも「こういうことを書くと面白いよ」みたいなことを定期的に教えてくれる人または機械が現れないかなあ。